シルクの見分け方。本物?偽物?


   シルク(絹)の見分け方は、主に見る、触る、燃やすの
   三つです。偽物は、とてもよく出来ており、
   素人が見たり、触ったりしても、ほとんど分かりません。
   ここでは、見分け方を出来るだけ、簡単に説明したいと思います。



  シルクを見る
    シルクには、美しい光沢がありますが、本物と偽物を見た
    目だけで、判断するのは、非常に困難です。
    裏地の素肌に触れる部分は、天然シルクを使い、表地の
    刺繍部分などに人工シルクを使ったりしている衣服もあり
    ます。


  シルクを触る
    シルクを触ると滑らかな肌触りがあり、シルク生地をお互い
    に擦り合せると絹鳴りと呼ばれる「キュッ キュッ」と音がします。
    これは、シルクの繊維断面が、三角形の形をしており、擦り
    合せた時に繊維が、引っかかり合う為で、引っかかりが無い
    ナイロン繊維では、この音は出ません。


  シルクを燃やす
    これが、一番分かりやすい方法だとおもいます。

    ・
シルクは、髪の毛と同じたんぱく質から出来ており、髪の毛に
     似た燃え方
をします。

    ・
レーヨンは、紙と同じパルプから、出来ており、紙に似た燃え
     方
をします。

    ・
化学繊維は、石油等から出来ており、ビニールに似た燃え方
     
をします。



    具体的に匂いの違い、燃え方の違い、燃えカスの違いを説明
    していきたいと思います。

    
匂いの違い
     ・シルクを燃やすと、髪の毛を燃やした時と同じ匂いがします。
     ・レーヨンは、紙を燃やした匂いがします。
     ・化学繊維は、独特のくさい臭いがします。

    
燃え方の違い
     ・シルクは、ライターを近づけると、火を付けた部分のみが、
      ジリジリと素早く燃え、ライターを離すと、火は、すぐに消えます。
     ・レーヨンは、紙を燃やす様にパッと素早く燃えます。
     ・化学繊維は、溶けながら燃え、黒煙を出す物もあります。

    
燃えカスの違い
     ・シルクは、黒い球状になり、押すと簡単に潰れて、粉になります。
     ・レーヨンは、白っぽい灰が残ります。
     ・化学繊維は、黒い球状になり、押しても潰れません。

   注意:ここで言うシルクとは、天然100%のシルクの事です。

シルクの事をもっと詳しく知って頂きたいと思い、シルクの洗濯方法
シルクってどんな素材も作っております。一度、覗いて見て下さい。